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【バグサッカー】きれぼしサッカー【やりまーす】


[165]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2013/04/07(日) 15:12:00 ID:???
陽子は震えはじめた。体ではない。身体に沈んでいるなにかが、震えている。
震えは段々とひどくなる。それにつれて余裕がなくなり、
とうとう森崎から顔を背けてポツリポツリと呟くだけになってしまった。

陽子「どうして…どうしてそこまで言ってくれるの?そこまで私が好きだって言うの…?」
森崎「ああ。そうじゃなきゃこんな事言わねえよ」

陽子「分からない…今までサッカー一筋だった森崎くんが、私をそこまで好きになる理由なんて、思い当たらないわ」

森崎「俺だって分からねえよ!その通り、俺だって恋愛とかはするとしたらプロとして成功してからだろうと思っていたよ。
   引退してもそのままで、生涯独身で過ごす可能性だって高いと思っていた。だけど今の俺は陽子さんが欲しいんだ!」

沈殿していたものが陽子の体内で躍動しだす。次第に熱を帯び始め、熱水が滝のように胸へ注ぎ落ちる。

陽子「…私が、欲しい…」

森崎「そうだよ!俺は他人には嘘だってハッタリだって言うが、自分には嘘はつかねえ!
   今言ってる事は後で考えたらメチャクチャ恥ずかしそうだけど、だからと言って言わないのはもっと嫌なんだよ!
   陽子さんだけの力じゃ陽子さんの運命を変えられないって言うんだったら、俺の力で変えてやるよ!………」

ここで森崎は言葉が続かなくなった。思うところを言いつくし、感情全てをさらけ出した事で、心理的な余白が生じた。
そこで森崎はここまで一方的に言われ続けた陽子に思いが至り、反応を待つべくじっと陽子を見つめた。すると。

陽子「………プッ。なんだ。ちゃんと口説こうと思えば出来るんじゃない」
森崎「ハア?」



0ch BBS 2007-01-24