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【バグサッカー】きれぼしサッカー【やりまーす】


[759]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2014/09/21(日) 14:28:09 ID:???
 これより投稿を開始します。私の調子では後1か月はあずみの回想で費やされるでしょうが、
どうか今しばらくお待ちくださることを願っております。
 なお、以下に挙げる情景はあずみの回想のイメージではありますが、この全てを見上監督に
語ったという訳ではない事に注意してください。

758さん、乙感謝です。
あなた方の乙のおかげで人生に潤いが感じられ、幸いです。


[760]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2014/09/21(日) 14:31:40 ID:???
――――――
―――――――――
―――――――――――――
あずみ「ひい、ふう、みい……」

フランスはパリのとある大通り。フランス国際Jrユース大会が開始されるまで
1か月を切った7月のある日、1組の日本人の少女と少年が歩いていた。

岬「嬉しそうだね」
あずみ「そりゃあそうよ、今日は合わせて1000フランも稼いだんだから!はい、岬くんの分」

半分の500フランを岬に渡した後も、自分の取り分であるフラン札の束に目をらんらんと輝かせている。
省44

[761]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2014/09/21(日) 14:34:30 ID:???
 しばらく歩いて、2人はブローニュの森の運動場へたどり着いた。
岬達の通う日本人学校は校庭が異様に狭く、体育の授業の際は毎回バスに乗せられて来ていた場所でもある。
バスを使うほど遠い場所でもあるため、他の同級生が授業以外で来る事はなく、岬とあずみが密会する格好の場所にもなっていた。
 からりとした風がミズナラの葉をゆらし、岬とあずみの体へそよぐ。
あずみは大きく体を伸ばして、涼しい風と穏やかな光を浴びている。
省28

[762]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2014/09/21(日) 14:36:27 ID:???
 荷物を自らの足元に置き、互いに見つめあった後、岬があずみ目がけて走り出した。
あずみの射程範囲内に入ったところで、小刻みな左右のフェイントをし始める。

あずみ「(どっち……?)」

 切り返しの減速などほとんど感じられない、流れるような連続フェイント。
突破されないようにしきりにマークしながら、相手の動きを観察していた。
 左足からボールが離れた。右足はまだ上がっていない。

あずみ「(右からくる!)」 省16

[763]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2014/09/21(日) 14:38:22 ID:???
あずみ「(いけない、抜かれちゃう、なら)えええいっ!」

パアンッ!
ズサアアアアッ!
咄嗟に右肘を芝生に叩きつけ、それを軸に回転し足をボールへと持ち込んだ。

岬「なにィ!(速い!こんな事をおそらく即座に閃いて、そして間に合わせるなんて…でも!)」
バシイッ!

岬「(抜き去る事はできなくても、せめて奪われないようにする)」
あずみ「(と、取れなかった……)」

ポン、ポン、ポン…… 省24

[764]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2014/09/21(日) 14:40:27 ID:???
 あれやこれやとサッカー勝負が終わった後、2人は売店で買ったソフトクリームを舐めながら、公園内のベンチに腰かけていた。

岬「それにしても随分上手くなったんじゃない、本気を出しても5分5分の勝負になってるよ」

あずみ「まあね。まっ、敵に塩を送り続けたのがいけなかったんじゃない?
    3年間ずっと、岬くんがマンツーマンで色々教えてくれたからよ」

岬「そうかもね。でも、こうして全力で戦える相手と、 省19

[765]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2014/09/21(日) 14:43:19 ID:???
岬「そう言えば、今日は大事な話があるって聞いたけど」
  しばらく和やかに、和気あいあいとして談笑を楽しんだ後、賭け試合の前にあずみから言われた事を思い出して、岬が尋ねた。

あずみ「うん、岬くんJrユース大会が終わったら、日本に帰るんでしょ」

岬「そう、だね。父さんの裏の仕事が、どうも嗅ぎつけられそうな
  気配を感じるって言って、ほとぼりを覚ますために日本へ行く事になりそうだよ。
  折角いくつかのクラブから誘いが来るようになってきたのに……」
省27

[766]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2014/09/21(日) 14:45:20 ID:???
岬「それで、話ってなんだっけ」

あずみ「う、うん。岬くんが日本に帰る事が分かった後すぐにこんな事言うのはあれだけど……
    あたし、来年からパリのサッカークラブに入る事になったの」

岬「えっ!?」

あずみ「ほんとよ。この間、シャンゼリゼFCの入団テストがあったんだけど、あたしそこで合格したの」

岬「ええー…それは、凄い。いや、そこまで行けるなんて、
  シャンゼリゼっていえばサンジェルマンFCのユースクラブじゃないか」
省17

[767]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2014/09/21(日) 14:48:48 ID:???
あずみはベンチから荷物を持って立ち上がり、近くの大木へ向かい、
いいって言うまでのぞきに来ないでねと告げた後、木の裏に隠れた。

サワサワ、サワサワ。
わずかに漏れ聞こえる音に、岬は首を傾げる。

岬「(あの布の音は…服を脱ぐ音?何でこんな場所で…)」
 怪訝に思ったが理由も特に分からないまま待っていると、木から白い腕が上下に振られ、
早く来てとやっと聞こえるぐらいの声で呼ばれる。

岬「一体何を…あっ」
省24

[768]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2014/09/21(日) 14:50:50 ID:???
あずみ「どう?少しは男の子っぽくなった?」
岬「(なるほど、男装してテストを受けたのか、これは…)」

 岬は改めてあずみの姿を見直してみる。
荒々しくビンビンに立った茶色の長髪。ボーイッシュで勝気な表情、サラシに押えてできた平坦な胸。
確かにこうしていれば、男に見えても不思議ではない。

岬「良いと思うよ。随分格好よくなったんじゃない」

あずみ「そう、よかった!女だとばれて他の人に嫌らしく見られたくなかったけど、大丈夫そうね。 省18

[769]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2014/09/21(日) 14:52:39 ID:???
ホッとした様子でウキウキと話しかけるあずみに対して返事をしながら、一抹の後悔の念が岬に漂ってきた。
やはり自分もフランスに残るべきであったか。そんな事を考えているうちに、再びあずみが話しかけてくる。

あずみ「岬くん……」


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