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【バグサッカー】きれぼしサッカー【やりまーす】


[906]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2014/12/07(日) 18:26:56 ID:aS2xOceU

★陽子におけるサッカーとは  ダイヤ3 ★ 「そ、そんな訳ないじゃない!サッカーは私の希望よ!」
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陽子は叫んだ。生気のかけらもなかったのが嘘のように、侮辱に対する異議に気迫が表れていた。

陽子「そ、そんな訳ないじゃない!サッカーは私の希望よ!
   立場や境遇なんかいらない、実力だけが問われる世界、
   力の差があろうとも知略や団結でひっくり返すことの出来る競技、
   そして同調性しようとしても、起きるはずの無い奇跡が現れる舞台、それがサッカーよ!私が大好きなのはサッカーよ!」

賀茂「その通りだ」
聞きたい言葉がようやく耳に入り、満足げに笑みを浮かべ、腰を下ろす。

賀茂「その割には、随分と落ち込んでいたんだが」
陽子「ちょっと余計な事を考え過ぎていただけよ。でも、そんな事はもうしない。できる事をするしかないから」

こうしたやり取りを後ろで見ていた片桐には、妹として自分のよく知っている娘として、陽子の事について思いが浮かんでいた。

片桐「(陽子の恋人は、突き詰めるところサッカーなのだろうな。全てが決まっている会社の後継者教育の人生とは正反対の、
    自由で厳しくてどこまでも歩んでいけるサッカーに、陽子は憧れ、熱中した。
    そこへ森崎の存在を知った。彼の生き方はサッカーそのもの、そして陽子よりもすべての面で上を行き続けた。
    そうしてサッカーへの追いかけは自然に森崎への追いかけとなり、恋となった。
    陽子がサッカーを知らなかったら、片桐グループの後継者となる道を進むことになっていれば、
    森崎に惚れる事はなかっただろう)」

胸の前に手を合わせ、意志のこもった瞳でテレビ画面を見つめて祈る陽子の姿を、脳裏で森崎と重ね合わせた。

片桐「大変な娘に惚れられたものだな、森崎」



0ch BBS 2007-01-24