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【俺たち】ファイアーモリブレム42【無頼男】


[879]モリブレム ◆SC4m0znkxI :2013/09/14(土) 19:34:00 ID:???
森崎たちが違和感を感じ始めたのは砦に戻ろうと帰路を歩いてから30分ほど経った後だった。

ルーク「おかしいっすね。確かにこっちの方角であってるはずなんすけど」

森崎「砦の篝火もはっきりと見えてるしな。歩いても歩いても近づいてる気がしないのはなんでだ?」

ジュリアン「……なんだか匂いやがるな」

ルーク「ありゃ、やっぱり匂います?戦闘のあと汗も流さないでずっとそのままだったからかなぁ」

ジュリアン「いやいや、確かにそっちの匂いもなかなか強烈だけどよ。
      今、俺のとうぞくのはなをぴくぴく刺激してるのはそんな生易しいものじゃねぇ」

森崎「たしかお前みたいな盗賊は罠の匂いに敏感に反応できるんだよな。
   ……まさか、暗殺者たちの残党がいやがるのか?」

念のため、最低限の戦闘用の装備は用意してきてある。
先ほど手に入れた毒の華もあることだし、昼に戦った程度の相手であればあまり気に病むことではない。

ジュリアン「このまままっすぐ行っても駄目だな。幻術の罠がここら一帯に仕掛けられてるかもしれねぇ。
      ちょっと遠回りになっちまうが一旦獣道を経由していくぞ」

夜道でも目の利くジュリアンを先頭に、森崎たちは緊張感を保ちつつ歩き続ける。
だがその時。突如激しい音を上げながら、何かの物体が自分の耳元を過ぎ去っていった。

森崎「なっ……敵襲か!?」

続けざまに放たれるその物体を森崎とジュリアンは華麗に避け、ルークは豪快に弾き返す。

ルーク「森崎さん、そっちにひとつ行きましたよ!」

森崎「おわっぷ!……これってひょっとすると……」


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