【イレブン】パラレル代表記【EDIT】

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【イレブン】パラレル代表記【EDIT】

[64]パラレル ◆rQag3XpjyI ：2013/02/01(金) 22:21:04 ID:???
山森「そうですか。もう一つの代表に俺を……」

そう呟いたきり、山森は黙ってしまった。
申し出は嬉しい。けれど、皆への裏切りは心苦しいという心の持ちようなのか、
それとも、この素っ頓狂な申し出をいかに断ろうか、頭を悩ましているのか。
どちらなのかまでは、うかがい知れない。

賀茂「昨シーズンの活躍で、名実ともにJリーグナンバーワンになったんだ。
もう国内でやることはないだろ？　お前もヨーロッパに来い」

山森「やることはない、とは思いませんが……。
次は海外に出なきゃいけない。そうあるべきだとは自分で思っています」

賀茂「じゃあ、好都合だ。うちに来い」

山森「いえ、そう簡単に決められる問題ではありませんので……」

まだるっこしい。というか、なんだか歯切れ悪く、頼りない。そんな印象を山森に受けてしまう。

ピッチに立ち、いざそういう事態に追い込まれると、なかなか肝が据わったというか、
覚悟に満ちた気迫あふれるプレーを見せることもあるものの、
ピッチ外の彼は至って普通の青年だ。
どんな場所であれ、強気な態度を見せることの多いサッカー選手の中においては、
若干よわよわしい印象を受けてしまうのは仕方がないことかもしれない。

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