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【貴公子達の】Another-CU_7【憂鬱】
[436]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2013/08/12(月) 16:33:21 ID:???
――レッスン後
ミハエル「送りますよ、外はもう暗いですからネ。」
シャワーや着替えを終えて出てきたモニカに対するミハエルの第一声はこれであった。
確かに季節は秋も半ば終え、通常のレッスンの後に特練を終えた今時分、外は十分に暗がりだ。
男性側が女性を送るには十分過ぎる理由があった。
…とは言えモニカとしては予想をしていない申し出であった。
モニカ「えっ? あぁ、あの…… はい、ありがとうございます。」
ぎこちなくそう答えたモニカにミハエルはフフッと微笑みを向けた。
これを初々しさと思ったのかも知れない。
モニカとしてはいつも通り断るつもりであった。
それは好感度がどうこうという問題ではなく、モニカの風のような気質がさせるものだった。
…が、彼女は不意にあの時の事を思い出した。
三杉と二人きりで食事をした後の事である。
なにも考えずに『大丈夫』と断った自分を三杉は追いかけてきた。
それは彼の大人として当然のマナー、思いやりであった。
だが世間(社交)ズレしているモニカはそれを理解せず、むしろ意図とは反して怖さを覚えてしまった。
逃げ帰った後、ナディアらにそれを話すと、呆れられ怒られた。
そしてその後の事は思い出したくもない…。
モニカはあの時の自分の行動が、その後のすれ違いの原因になったと信じていた。
自分が世間ズレしており未熟であるから、三杉に呆れられてしまったのだと今でも信じている。
だからモニカは反射的な応えを飲み込み、ミハエルの言葉に頷いたのだった。
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0ch BBS 2007-01-24