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1- レス

【貴公子達の】Another-CU_7【憂鬱】


[586]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/08/29(木) 20:23:46 ID:???

おそらく彼女の本能はこんな事すら我慢していたのだろう。
だが後になって一人で泣くよりも、今の状況は余程マシだ。
ミハエルは彼女の頭に手を乗せ、ヨシヨシと撫でるようにした。

ミハエル「何も心配しなくていいです、ユーは何も変わっていない。」

モニカ「ごめ……うう…… ありがt……」

モニカは涙を拭って『ごめんなさい』と『ありがとう』を伝えてくる。
ミハエルはそんな彼女のいじらしさに愛おしさすら感じた。
同時に、そんな彼女を泣かせた奴への怒りは止められそうにないとも思った。

モニカ「ありがと…ございました。 も…大丈夫」ヒック

一頻り泣いて彼女はようやく笑顔を見せ、ミハエルを安心させた。


ガチャ

ドアが開き、マグカップを持ったミュラーが入ってきた。

ミュラー「ココアが入ったよモニカさん、飲むと良い。」

モニカ「はい、ありがとうございます。」

ミハエル「ミュラーの淹れたココアは絶品ですよ。」

そう言いながら、ミハエルは液面に膜が張ってしまっている事に気がついた。
普段であれば、およそミュラーらしからぬミスと思ったであろう。
だがおそらくミュラーは彼女が泣き止むのを待っていたのだろう。
ミハエルはミュラーの空気を読む能力に舌を巻き、感服の念で思わず笑みを浮かべた。


0ch BBS 2007-01-24