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1- レス

キャプテン森崎外伝スレ11


[410]超鈴仙伝説(仮):2013/03/17(日) 12:18:19 ID:???

                                 ――第百●●季 如月の三。

ひっそりと静まり返った冬の迷いの竹林。薄い灰色の雲は切れ間なく、しかし雪を落とすこともなく白い。
空と同じくらい白い雪の積もった地面と竹の深緑とのコントラストは美しく、
思わず水墨画でも書きたくなってしまう…そんな優雅な風景。

そんな優雅な休日。
鈴仙・優曇華院・イナバは、人生で最も幸福な時間を送っていた。

鈴仙「(ああ…こんなゆったりとした午後を過ごせるなんて…一体何年ぶりかしら?
ううん、ひょっとしたらここに来て初めてかも…)」

鈴仙は寝巻のまま、自室でゆったりと読書に興じていた。
今日は診療所は休診。いつもの置き薬の仕事もないし、永琳は一人で研究に没頭している。
いつもは輝夜やてゐになにかちょっかいをかけられるものだが、幸運なことにそれすらない。
全ては完璧な偶然だった。

鈴仙「(完璧な休日だわ…完璧すぎて裏がありそうなくらい)」

どこかの魔女がいつかの時にのたまった台詞を吐いた。
…そしてそれが彼女の偶然、――幸運の果てを示す合図となる。


0ch BBS 2007-01-24