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【主人公】鈴仙奮闘記【永琳に交代?!】


[371]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/26(火) 23:26:19 ID:???
鈴仙は仕事自体には熱心だったが、あまり積極的に里の人間達と関わることはしていなかった。
月の住人として、元々プライドが高いのもあったが、鈴仙自体やや人見知りがちで、
あまり積極的に人と関わることが好きではなかったのだ。

慧音「――重なる天災。大地震、台風、外界からの瘴気じみたものによる大気汚染。
里の人々は、みんな疲れきっていたんだ。人間がどうしたって、未来を変えることはできない。
人間が生きていてもどうしようもない。とね。
――中には、『ええじゃないか!』とか何やら。どうせ人間が絶望的なら、何をしたっていいんじゃないか、
そういう奴らまで出て来た。そうなると、里の秩序は前にもまして酷くなる。
宗教家達が、信仰による救いを提唱してはいるが。私はそれだけではいけないと思った。
人間の、人間による、人間の為のチームで、その大会で活躍すれば。
信仰とはまた違った希望を与えられる。サッカーで、私は里の人間達に希望を見せてやりたかったんだ」

ここまで長く話を終えると、慧音は一息を入れた。

慧音「だから、この賭け試合に勝って天才を引き入れたかった。私は出来ればこのメンバーで勝ちたいと思っていたから。
最初はコーチングを中心にしてもらえば、とか考えていたんだがな…負けたから、全ておじゃんだ」

慧音は悲しそうに肩をすくめる。だが、言うほどの悲壮感は含んでいなかった。
こうした結果を一部は予想できていたからであろうか。

輝夜「ま、貴女が素晴らしいことを考えてるのは解ったけど。 
別にそんな事なら普通に引きぬきでもすれば良かったんじゃないの?」

妹紅「それについては私が答えるよ。…と、言っても簡単なことなんだけどね。
【この大会では、メンバー登録後の引き抜き、助っ人加入を認めていない】の」

鈴仙「なんですって? 一体何故!?」

永琳「正直に考えるなら。先のパスカル君のように、外界の名だたる選手は強豪ぞろい。
大会を開催して勝つためには、幻想郷内の強い選手を集めるだけでなく、
チームワークも磨かせなくてはならない。そんな感じかしらね」


0ch BBS 2007-01-24