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【主人公】鈴仙奮闘記【永琳に交代?!】


[464]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/29(金) 18:46:15 ID:???
鈴仙「ありがとう。――それにしても、随分とサッカーに情熱を賭けているのね。
それも、信じられないくらいに。…妹紅さんから聞いたわ。」

中山は、それを聞き、やはり聞かされていたのか、と恥ずかしそうに頬を掻き、
鈴仙の隣に座った。鈴仙もボールを膝に抱え、それに倣う。

中山「――ここは。凄く綺麗な場所だな、鈴仙さん。まるで、一番美しい時に
時間を切り取って、そのまま全く動いていないようだ」

中山は空を見上げて呟く。
白玉楼などと比べては質素な造りの庭ではあるが、それでもしっかりと
(主に鈴仙により)管理は行き届いていたし、その向こうに見える生い茂った竹林の黒と、
月と星の光を受けて薄ぼんやりと光る夜の灰色との昏いコントラストは、
絵画を切り取ってそのまま空に貼り付けたように鮮やかだった。

鈴仙「(まあ、実際ちょっと前まで時が止まってたんだけれどね…)」

鈴仙は、この屋敷――永遠亭が『本当に』時が止まっていた時の事を思い出す。
あれからもう結構な日々が過ぎ、永遠亭の住人も、時の経過により色々と変わっていった。
――だが、自分は本当に変わったのだろうか? 先ほどの悪夢と相まって、鈴仙は自分自身が
分からなくなるような錯覚を少しだけ感じた。

中山「…そして。俺の時間も。昨日まで、全く動いて居なかった」

鈴仙はその言葉に反応し、ふと中山の顔をじっと見つめる。
平凡な顔立ち。やや長身だが、それでも体格の良い里人には負けるだろう、
標準的な体格。鈴仙が一見したところでは、彼に特別な能力や才能があるとも思えない。


0ch BBS 2007-01-24