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【主人公】鈴仙奮闘記【永琳に交代?!】


[472]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/29(金) 18:58:54 ID:???
鈴仙「――どうして、諦めないの」

鈴仙は、中山を理解できなくなっていた。
どうしてこんな苦境に立たされているのに。こんなに実力差を実際に感じているのに。
彼は、向上しようとし続けられるのだろう。

鈴仙「悪いけど…。貴方が努力しても、こんな状態から、再びトップクラスの選手に戻れるとは思えないわ。
別にサッカーが好きでやれるんなら、それでいいんじゃないの? きっとブランクさえ取り戻せれば、
ゆっくり楽しくサッカーをしていても、普通の選手にはなれると思うわ。それなのに、何故――なぜ、
こんな茨の道ばかり選ぼうとするの?」

今までに、ここまでもストイックな人間を、鈴仙は見たことが無かった。
いかに困難で不可能に見える目標でも、それに向かい、時には奇跡すら起こしつつ。
しかしそれで慢心することもなく、鉄人のように一歩一歩進もうとする中山の行動原理は、
妖怪としてそれなりに長い生を過ごしてきたつもりの鈴仙でも、理解を超えるものだった。

中山「――友人のためさ」

鈴仙「友人? その友人ももしかして、天才だったりするの?」

ふとパスカルの姿が脳裏によぎる。彼もまた、天才である友人を
追いかけるよう練習をしていたと聞いていた。
中山は、鈴仙の問いかけに笑う。

中山「いいや、凡才さ。――俺以上のな。
最初はある天才GKの控えキーパーで、そいつの家来でもあったんだが、
ある日突然、牙を剥き始めた。
あいつはそこから、どこまでも貪欲に自分の力を伸ばしていき、
時には詭計も使い――。そして、最後はその天才に勝利した。
つまり自分は代表の正GKに。そして敵視していた天才を控えGKにしてみせたんだ。
俺は、そんな友人と並び立ち、再びサッカーをしたいと思っている。…それが、俺の原動力。かな」


0ch BBS 2007-01-24