※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【主人公】鈴仙奮闘記【永琳に交代?!】


[942]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/04/06(土) 14:00:14 ID:???
(ここから回想)
中里父「…もう、我々もここまでか」

真弓「あなた…」

普段は明るくおちゃらけた雰囲気の真弓も、
この時ばかりは憔悴していた。
真弓と中里父はいとこ同士であり、互いに里の将来を担う、
数少ない子供として期待されていた。
しかし、祖父以上に外界の常識を受けて育った彼らは、
常人と比しては優れているものの。かつて隆盛を誇っていた時代の
忍者と比べては、その能力は大きく劣っていたのだ。
そんな彼女らの一人息子である正人――中里のことである――も、
そこそこの才能を見せてはいたが、もはやこの世界で生きている以上、
優秀な曲芸師以上の能力は発揮できないだろうと思われていた。

中里父「我々の一族も、既に残り少ない。…父上の死で、きっと更に多くの
一族が外へと流れていくだろう。その意向を否定することはできない。
このままだと、数十年の内の滅亡は避けられぬ。――我々や正人の代ですらもはや
限界なのだ。あの子の才能を以てでも、この現代世界では『運動神経のとても良い少年』
止まり。あれが外部の者と結婚し、子を設けたとしても、
もはや忍者としての力は絶えているだろうよ」

真弓「…こうなったら、芸能人としてでも、パフォーマーや
スタントマンとしてでも。生き残るしかないんじゃないかしら?
――時代は変わった。お爺様やご先祖様の時と違って、
もう強い力を持った忍者はいらない。
これからは、人々に伝統を思い起こさせ、
物語のヒーローとしての忍者像を与えていくことが、私達の役目なのかもしれないわ…」


0ch BBS 2007-01-24