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【主人公】鈴仙奮闘記【永琳に交代?!】


[944]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/04/06(土) 14:02:25 ID:???
中里「そ、そんな…!?」

中里は絶望する。自分の取ろうとしていた手段は、ただの時間稼ぎにしか過ぎなかったのか。

中里父「もちろん、金を稼いで有名になることで、才能ある人材が
入ってくるかもしれない。一族の者が戻ってくるかもしれない。
そうすれば、再興の可能性こそ残せることができる。
だが、あくまで可能性としてだけで、確実には決してならない」

中里「なるほど…。しかし、それでは結局手詰まり、ということでは
ないのでゴザろうか?」

中里父「――一つだけ、手段がある。
それは、我々が力をまだ残している状態で、『幻想入り』することだ。
そして、世に動乱が生じ、忍者が再び必要とされた時、戻ってくる」

中里「げ、幻想、入り…? どういう意味でゴザるか、父上?」

中里父「その前に――これを」

中里父は、そう言って部屋を出て、実家にある蔵へと赴く。
そうして暫くして、一枚の絵と――『写真』を持って戻ってきた。

中里父「我々の先祖が、遥か昔仕えていたとされる主君の絵と――『写真』だ」

中里「ば、馬鹿な!? 写真? 大昔のご先祖様の写真?
どういうコトでゴザるか!?」

中里父「生きているのだよ。――『幻想入り』した後の世界に。
父上から、いや先祖代々、中の里の元締となる者はこう言われてきた。
『もしも将来、この世界で忍者が廃れてしまった時、彼らを頼れ』と。
写真は、30年前に祖父が山奥の神社から持ち帰った物らしいが」


0ch BBS 2007-01-24