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【主人公】鈴仙奮闘記【永琳に交代?!】


[949]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/04/06(土) 14:40:16 ID:???
中里父「まあいい…。これは名居家と、そして彼らの家臣たる比奈名居家の図。
古代から我が一族は隠密稼業を続けていたが、
彼らは、我々が一番初めに仕えた主君とされる」

中里父は、そう言って説明を続ける。

中里父「我が一族と名居家との繋がりは長かったが、
ある日終焉を迎える。神官であった名居家と、その家臣の比奈名居家。
彼ら一族が、天人として天界へ行くこととなったのだ」

中里「…きゅうに話が飛んだでゴザルな。天界?
そんなものが、この世にあるとでも言うのでゴザルか?」

中里父「…今のこの世界には、無い。忍者が駆逐されたように、
天界も、科学の発達により存在しないと証明されたからだ。
だが、存在自体が無くなったわけではない」

中里「…それが、『幻想入り』した世界にある。父上はそう仰るのでゴザルか?」

中里父は首肯する。
彼は、こんな嘘をつく人物ではなかった。

中里父「ああ。ある。その写真が、何よりの証拠だよ。
…祖父もまた、忍者の消滅を恐れ、実際に幻想に足を踏み入れたことがあるそうだ。
…祖父は、奇跡を信じて現世に留まるとしたらしいがね」

その写真は、旧式ではあるものの、カラーであり、鮮明に移っていた。
若干の変化こそあれど、その写真と絵の人物像は合致していた。


0ch BBS 2007-01-24