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【天の道を往き】ライ滝第二六話【総てを司る引き】
[467]ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA
:2013/05/26(日) 23:31:49 ID:???
新田「……って、煽てられたからって俺が簡単に釣れると思うなよ。
コーチだかなんだか知らないけど、素姓も分からない男の誘いにそう簡単に乗せられるかっての」
だが、さしもの新田も褒められたからと言って得体の知れない男の勧誘にホイホイ乗る程の馬鹿ではなかった。
サビチェビッチ「ま、それはそうだろうね。僕だって君の立場なら疑ってかかる」
新田の反応を予想していたサビチェビッチはあっさりとそう答えると、わざとらしく手をポンっと叩いた。
サビチェビッチ「で、だ。まずは僕の実力を見せようと思うんだ。
僕がそれなりに出来る選手だって分かれば、君も少しはカンピオーネに興味を持ってくれるだろうしね」
新田「勝負って……今から俺達とどっかで勝負でもしようってのか?」
サビチェビッチ「んー、最初はそうしようと思ってたんだけどね。それより分かりやすく僕の実力を教えられる良い事を閃いたんだ」
山森「良い事、ですか?」
実際に勝負する以上に実力を見せつける方法があるのだろうか?
疑問符を浮かべる二人を余所に、サビチェビッチは一人話を進めて行く。
サビチェビッチ「そ、良い事。すぐに分かるから君達は観客席に戻ってるといい。もう後半も始まっている時間だからね。
ああ、それとここでの話は出来ればアル達には喋らないで貰えると助かるかな。よろしく頼むよ。じゃ、また後で」
新田「えちょっ」
山森「フ、フリーダムな人だなぁ……」
こうして一通り言いたい事を言い終えると、サビチェビッチは手をひらひらさせながら一人その場を後にするのだった。
―以上、回想終了―
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0ch BBS 2007-01-24