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【皇帝の】キャプテンシュナイダー3【復権】


[455]キャプテンシュナイダー ◆qCBE.dL1QQ :2014/02/23(日) 00:28:15 ID:???
着地した佐野の顔は水をかぶったように汗まみれだ。

佐野「(一度も決められなかった…)」

次藤「(これで終わり、なんじゃろか…?)」

若林のパンチングによって跳ね返ったボールがメッツァの所へ飛ぶのを、妙に冷静な目でシュナイダーは見ていた。

シュナイダー「(ジトー、サノ。駄目だったか…)」

一点負けていて、時間は残り五分を切っている。
ネオファイヤーショットも不発で得点に至らず、スタミナは枯渇して通常のファイヤーショットも最早撃てない。
気の早い観客の中には、もう試合は決まったと判断し席を立とうとしている者もいる。

シュナイダー「(こんな時、モリサキならば何と言うだろう?)」

ままならなさに愚痴るか。怒りに吼えるか。逆境を跳ね返すべく己を鼓舞するか。
いずれにしても、「諦めて試合終了を待つ」事だけはありえない。

シュナイダー「(ならばやる事は決まっている)」

メッツァからボールを奪い返し、DFを全員抜き去り、若林に一対一で勝つ。

シュナイダー「(ワカバヤシの対応力を考えると、四分六分がようやくかも知れんが…)」

スタミナは切れ掛かっているが、練習の成果で体はシュナイダーの意思どおり動く。

シュナイダー「(いや違うな。四も目があるんだ!)」

試合終了の笛はまだ鳴ってはいない。


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