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【変わり行く】鈴仙奮闘記3【者たち】


[771]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/05/07(火) 22:21:44 ID:???
実況「ここで試合終了! 妖精大連合、良く頑張ったが相手が悪かった〜!
前線は天狗達、後方は秋神達にことごとく阻まれて、この試合無得点!
大妖精選手、チルノ選手も堅守も何度か見せたが、妖怪の山FCの攻撃力の高さには
叶わなかったか〜! むしろ、ここは良く3失点で済んだと褒めてあげるべきでしょう!」

観客「ウオオオオオオオオオオオオ!!」「そうだー!チルノ達、良くやったぞー!!」
「チルノ! チルノ! チルノ! チルノ!」「あーや! あーや! あーや! あーや!」

妖精達の健闘をねぎらう実況と観客。…だが、チルノはそれに応えず、たた拳を握りしめて震える。

チルノ「(くっそう…。また負けた…。あたいは…あたい「達」は、最強なのに…)」

努力がまた、報われなかった。彼女は見せかけの暖かい言葉よりも、
悔しさ、現実の理不尽さをしっかりと噛みしめていた。

反町「(…ふう。今日はまあまあだったかな…。――いや、でもまだこんなんじゃあ、
日向にやられてしまう。…そうだ。日向は呪いなんだ。この世界に来て呪いから解き放たれたと
安心して、練習をサボっていたのかもしれない。――次からはもっと頑張ろう。
そして、俺の力で日本を、世界を。『言いたい事が言える』そんな世の中にしてみせるんだ!!)」

反町は日向という忌々しき存在との宿命を悟り、更なる奮起を誓っていた。…心の中で。

来生「あいつのドリブルよりも俺の方がテクニカルだよなっ!」

大妖精「(…あ、あのカントクが、さりげにスピードでは勝てると発言するのを避けた!
こんなの初めて。やっぱり、射命丸さんは凄腕のドリブラーだったんだわ!)」

そして、来生は来生で…何時も通りだった。


0ch BBS 2007-01-24