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【饂飩王奥義】鈴仙奮闘記5【うどんゾーン】


[100]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/06/05(水) 22:50:38 ID:???
様々な観客が、様々な感想を抱く。その中で一人、憂いを帯びた表情で鈴仙を見つめる者が、一人。

紫(観客席)「…………」

藍(観客席)「――あの、紫様? さっきからお顔が優れませんが…」

紫(観客席)「…………あら、そうかしら? 私がそんなに、何かに怯えているように見える?」

藍(観客席)「――いえ、滅相もございません(…さっきまでのプレーで、何か紫様の気に触れるものでも
あっただろうか? 現状、私が恐ろしいと感じたのはあの日向という男のシュートや、
夢美という女性の奇怪なドリブル、そして奇想天外なシュートくらいだったが。
それ以外のプレーは、目に冴えわたる物こそあったが、正直、常識の範囲内だった筈.。
いや、伊吹の鬼の空中戦は規格外だったか。でも、あの飛び出しを見た時は、紫様は笑っていたが…)」

藍は紫の態度に首をかしげる。この御方は一体、何に怯えているのだろうか?
あの日向のシュートですら猫扱いしてしまい、実際にそう言えるだけの実力を持った彼女が。
――しかし、藍に理解出来ぬのも意味は無い。

紫(観客席)「(…外界の人間との接触の影響かしら? 「彼女」の存在が、
私の幻想郷の理を、少しずつ乱し始めている……?)」

理論を越えた運命とか、大いなる力だとか。そんな存在を感じ取れる一部の者しか、
「彼女」――鈴仙の重大な変化と、それが幻想郷に及ぼす影響についてまでは
思いを馳せる事が出来なかっただろう。

――紫程の賢者が、何重にも重なる論理を積み上げて。
そしてそれを練りに練りあげてようやく完成しようとしていた、予定調和の1ページ。
……瑕疵なきその要塞に、少しばかりの綻びが生じようとしていた。


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0ch BBS 2007-01-24