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1- レス

【皇帝は】キャプテン森崎45【王国に挑む】


[162]創る名無しに見る名無し:2013/07/30(火) 22:13:49.60 ID:kU34Ztqk
葵はヘルナンデスへの敬意を惜しまなかった。元々恩人としてもチームメイトとしても
小さくない存在だったが、この試合の彼の奮闘ぶりを見てますますその念は増した。
一方で今の葵にとっては日本を苦しめる敵であり、また長年劣等感を刺激され続けた相手でもある。
素直すぎる性格故復讐心には程遠いが、それでもヘルナンデスを乗り越えたいと言う思いには変わらない。

葵「(あの後お前のアドバイス通りセリエAの技を見続けた末に開発したのが直角フェイントだった。
今この場でも直角フェイントからの派生技を使った方が効果的だろうな。だけど!)」

グンッ!

ヘルナンデス「!!」

葵「(だからこそこの富士山大爆発で勝負だ!お前に散々防がれたコイツで決めてやる!)」

バコォオオオオオオン!

故に葵はイタリアで身に着けた技ではなくイタリアに来る前から覚えていた技で勝負した。
ヘルナンデスに促されて覚えた技ではなくヘルナンデスに否定された技こそ意表を突けると信じて。

バッ!
バチィッ!
ポンポンポン…
スタッ…

葵「そ…そんなァ!」

ヘルナンデス「……………」

だが意表を突くだけでは今のヘルナンデスは突破出来なかった。葵には無言で着地した
ヘルナンデスの目が「だから通用しないと言っていただろう」と語っている様に思えてならなかった。


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