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【皇帝は】キャプテン森崎45【王国に挑む】
[173]代理3/3:2013/08/01(木) 22:51:51.38 ID:uvhTYg2w
イタリアメンバー「へ、ヘルナンデス…」「おい、返事をしてくれよ…」「しっかりしろォ!」
アルシオン「触るな。恐らくはただの気絶だと思うが、そうでない場合は素人が動かしてはいけない」
イタリアの選手達が悲壮感と絶望に包まれていたのは言うまでもない。
彼らは皆ゴール内にうつ伏せに倒れたまま微動だにしないヘルナンデスを囲み、
何も出来なかった事を、今もただ担架を待つだけな自分たちを呪い嘆いていた。
ストラット「…なあ、皆。俺、さっき見たんだ。ヘルナンデスが凄く虚ろな顔をしていたのを…」
マンチーニ「なんだって…?」
ストラット「それと、俺の気のせいじゃなけりゃ…さっきから全然指示を出していなかったよな。
皆もう指示をされるまでもなく、ヘルナンデスの意図通りに動ける様になっていたんだろうけど…」
バンビーノ「そう言えば…まさか!?」
ストラット「ひょっとしたら…何時からかは分からないけど、もうとっくに意識がなかったのかも知れない。
意識がないまま、それでも体を動かし続けて…戦い続けて…ゴールを守り続けていたんだ…」
そしてストラットが今にも泣きそうな顔で懺悔の様に語り出し。
アルシオン「…まだ過去系じゃないぞ、ストラット」
ストラット「えっ…?」
アルシオン「ヘルナンデスの右手を見ろ。握りしめられている。ボールをつかむ為だな。
まだ過去系にはなっていない…こいつはまだ戦っている。ゴールを守り続けているんだ」
ストラット「…馬鹿野郎。ここまでしろなんて、誰も言っていないだろ…気絶したのならもう休めよ…」
アルシオンが深々とため息をついた。
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0ch BBS 2007-01-24