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【皇帝は】キャプテン森崎45【王国に挑む】


[217]代理です。:2013/08/26(月) 21:59:34.24 ID:B9Bfm73W
陽子は仕事に戻るといい、足早に立ち去って行った。
仕事と言われてしまってはそれを邪魔する訳にはいかない森崎は見送るしかない。

森崎「まあいいか。ある程度口説けたし、いい反応だったし」

やがて森崎は今日の所はこれで十分だと納得し、気を取り直してホテルの外に向かった。



彼は知らない。婦人用化粧室に駆け込んだ陽子が胸を押さえながらため息をついていた事を。

陽子「あぶない、あぶない…何をやっているのかしら、私」

仕事の話は嘘ではなかった。だが空港に行く前に夕食を共にする時間くらいは十分あった。
ただ単に彼女が踏み出せなかっただけだった。

陽子「…これでいいのよ。決勝戦なんて大一番の前に、私の事で気を散らさせる訳にはいかないんだから。
だからあの対応でいい筈。深入りしちゃ、ダメ………だったら最初からそんな雰囲気にするべきじゃなかったわよね。
本当に何やってるんだろ。臆病だなあ、私。あの頃から全然変わっていないじゃないの。ああもう…」


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