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【皇帝は】キャプテン森崎45【王国に挑む】
[388]代理です。:2014/01/30(木) 12:41:28.60 ID:734SOkaz
シュナイダー「(大丈夫だ!)」
この時シュナイダーは必死に己に言い聞かせた。チームメイト達と共に自陣に向かって走りながら
焦りと諦めと戦い、自分を奮い立たせる材料を探した。
シュナイダー「(カルロスのスピードが僅かだが落ちている!もうファントムシュートを撃てる状態じゃない!)」
カルロス「(くっ…やはりファントムシュートを撃つには体力が足りないか…)」
そこで目をつけたのはカルロスがこぼれ球を拾った時、既にPA少し外と言うシュートを撃つのに適した位置に
居たのにも関わらずファントムシュートを撃たず、分身ドリブルでPA内に切り込んだと言う事実だった。
今の息切れしたミューラー相手ならファントムシュートを撃てば決まる確率は高い。
にも拘わらずわざわざDF二人を抜き去り一対一を挑みに行ったのは、ファントムシュートを撃てないからだ。
そうシュナイダーは判断し、実際にその判断は当たっていた。
カルロスも自分の体力の残量を計算し、今ファントムシュートを撃っても失敗するだろうと結論付けていた。
だがそこから先に描いた二人の想像図は大きく違っていた。
シュナイダー「(ここでミューラーが分身ドリブルを止めてくれれば、失点は阻止される!
そこから残り時間全てを総攻撃に費やせば、俺達の勝ちが見えてくる!)」
ミューラー「(来る…分身ドリブルが!止めてみせる!疲労がなんだ、師匠の地獄のしごきに比べれば屁でもない!)」
カルロス「(止むを得ん…出し惜しんだ末の敗北と、実力を見せつけての勝利!どちらが良いか、考えるまでもない…!)」
シュナイダー、そしてミューラーはカルロスが分身ドリブルで抜きにかかると思っていた。
カルロスが今まで見せた事がない一対一用の新必殺シュートを隠し持っているかも知れない。
その可能性をドイツの二人が考えなかったのは、無意識に考えたくないと言う感情のせいだったのか
それとも心身ともに限界でそこまで警戒する余裕がなかったせいなのか。
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0ch BBS 2007-01-24