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【皇帝は】キャプテン森崎45【王国に挑む】
[393]代理です。:2014/02/05(水) 07:31:46.98 ID:ckgZB5C+
試合を引っくり返す逆転ゴールを後半終盤に決めると言う最高の展開を迎えたブラジルユースと
その味方は言うまでも無い程喜んでいた。あれ程苦しみながらも最初のプラン通りに
攻撃権を支配し、ミューラーを疲弊させ、大量得点に成功したのだから愉快でない訳がない。
こうなってしまえば2失点と言う苦難と恐怖も勝利の美酒を引き立てるスパイスに成り下がると言う物である。
コインブラ「(…バカな)」
そんな大喜びのブラジルユースの中で、唯一コインブラのみは喜びではなく驚愕に打ちのめされていた。
コインブラ「(ドイツの方が強い…俺はそう見ていた。なのに、これは…)」
彼は昨夜、カルロスとの会話で彼抜きならばブラジルは2−3でドイツに負けると言い放っていた。
売り言葉に買い言葉の状況ではあったが、その予想はその場の感情に任せたいい加減な物ではなく
コインブラの経験・知識・眼力に基づいた自信のある予想だった。
だがスコアは3−2で、勝っているのはブラジルだった。
一時期は0−2と言う絶望的なピンチに陥りながら、彼には見出せなかったミューラーの弱点を突く事で
劇的な逆転を成功させた。これは同時にブラジルユースの選手達が彼の予想を覆した事も意味する。
コインブラ「(サッカーにこんな事が…こんな事が…)」
今まで超越者として絶対の自信を持っていたコインブラがこの時人知れず初めて“敗北”を味わっていた。
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0ch BBS 2007-01-24