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【真っ直ぐに】鈴仙奮闘記6【突き進め】


[173]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/07/01(月) 22:24:19 ID:???

鈴仙は自分のセリフに気恥ずかしさを覚える一方……少し後悔していた。
永遠亭の主である姫様や、自分なんかよりも文字通り桁違いに長く
地上の兎を従えて来たてゐを差し置いて、彼女と少しばかり親しいからという理由で
自分がこの子に名前をつけようとするなんて、おこがましいのではないかと。

ウサギA「鈴仙さま……?」

鈴仙「――う、ううん! ご、ごめん。 何でも――」

……やっぱりやめよう。 彼女に名前があろうとも無かろうとも、ウサギAはウサギA。
鈴仙の良き理解者であり、相棒であり、味方であってくれる「彼女」という存在は変わらない。
先ほどの発言をそう撤回しようとした鈴仙は―――。

てゐ「いんや。 いいんじゃないか? ねえ、『佳歩』?」

……鈴仙の良き理解者であり、相棒であり、味方である(たまに落とし穴に落としてくるが……)
もう一人の妖怪兎に遮られるのだった。


0ch BBS 2007-01-24