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【真っ直ぐに】鈴仙奮闘記6【突き進め】


[293]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/07/04(木) 23:06:23 ID:???
小傘「も……もうだめよ! おしまいだよお…」

響子「みすちー……私泣いちゃいそう…」

彼女の退場というショッキングな出来事に、比較的精神力の低い小傘と響子は一気に不安を覚える。
実際、今日の試合の守備は超人・聖白蓮に大きく依存しており、基礎能力がとりわけ低い彼女達は
多かれ少なかれ、超人・聖白蓮に甘えている節が特にあったため、致し方ないのかもしれない。

マミゾウ「ふ〜む。 こりゃあ参ったのう……」

村紗「――参ったのう、じゃないわよマミゾウさん。 元はと言えば貴女が油断して鈴仙さんにボールを奪われた事で、
今回のピンチが起き……こうなってしまった。 鈴仙さんは危険だと、私はミーティングでも再三言ってきたと言うのに!」

マミゾウ「おーおー。 すまんのう。 じゃがの村紗よ、まずは――」

村紗「――それが謝っている態度というの!? 良い!? 私達のサッカーは全員サッカー!
貴女は確かに個人技には悔しいくらい優れているんでしょうけれど、そんな態度じゃあ――!」

ぬえ「ムラサはそうやって何でも後からグチグチと言って! そんなの結果論じゃあないか! マミゾウを悪く言うな!」

そしてフィールド中央…村紗とマミゾウ、ぬえは言い争いを始めてしまう。
チームプレーを第一に掲げる村紗が、これを機にとマミゾウ達の個人技主体のサッカーを批判しにかかる。
普段冷静な彼女だからこそ…その責任転嫁とも取られかねない激昂は、チームの混乱をますます加速させる。

ナズーリン「(不味いな…聖の退場を引き金に、これまで寺で燻っていた人間関係のもつれや聖への過度な依存。
――いわば、このチームの『影』の部分が露出してしまっている! この状態が続いたら私達の長所は生かされぬまま
大敗する事はもちろん。 人間達の寺への不信も高まってしまう。 そうなったら、聖の掲げる夢は……。
――くそっ! 何か行動に出なくてはならない筈なのに、誰かがやってくれるだろう傍観している、卑怯な自分が腹立たしい!)」


0ch BBS 2007-01-24