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【真っ直ぐに】鈴仙奮闘記6【突き進め】


[460]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/07/07(日) 22:15:31 ID:???
鈴仙「――星!」

そんな時だった。 ……鈴仙の言葉が星の耳に入って来たのは。

鈴仙「星! 思いっきり楽しむって言ってたじゃない…! 白蓮さんが居ないなら、貴女が手本を見せてあげなくちゃでしょ!」

星「れい、せん……」

星は試合開始前の白蓮の。そして鈴仙とのやり取りにて自分の発した言葉を思い出す。
  
  白蓮(回想)「皆で心を通わせ合うサッカーを皆さんに見せられれば、個人技にはない、
          サッカーの良さを皆さんにも知っていただけます! 妖怪も人間も平等に球を蹴る事の楽しさ!
          良い勝負を通じてこれを伝えていくのだと言う事を忘れずに。 ――今日は「楽しみ」ましょう!!」

  星(回想)「……そうですか。 しかし、私達にも意地や信念があります。 そしてそれは皆さんが思う以上に困難な。
         ――ですので、私も、全力で「楽しんで」見せますよ!」

星「――そうか」

そして、気づく。今がその困難な時であると。
「全力で楽しむ」事の難しさを理解し、苦境であっても、その中の光を見つけ出す事。
それこそが、今の自分が出来る事ではないのか、と。

星「……そうですね。 確かに、今の私は言ってる事とやってる事がちぐはぐだ」

星は乾いた自虐的な笑いを見せる。

星「――私は不器用です。 一輪のように情に訴えかけるような熱い台詞も、村紗のように冷静で論理的な
戦術解説も出来ない。 ただ、御本尊の威光を借りて、偉そうにしているだけの、檻の中の寅にすぎない。
けれど、檻の中の寅には「もう一つ」仕事があるんだって事を、私は忘れていました。
―――私を見てくれている人に喜んで貰う事。その人達に、勇気と希望を与えるという事を」


0ch BBS 2007-01-24