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【最強マモノ】鈴仙奮闘記7【決定戦】


[119]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/07/20(土) 23:40:50 ID:???

紫は――第二の映像を見せる。
そこに映っているのは少女ではなく――少年だった。 それも、森崎の良く知る少年が……。

中山(映像)「うおおおおっ!」バシッ!

その少年は、とある試合にて果敢にタックルを仕掛け、パスカットに向かい、必要とあらばパスによるチャンスメークに徹している。
動きにはかつてのような非凡さは無く、先ほどの映像に映し出された選手とは比較にならないほどの
平凡な選手であったが……。森崎はこの少年を見て――霊夢を見た時以上の驚きを見せる。

森崎「な―――中山ァ!?」

紫はその森崎の反応にほくそ笑み…森崎の欲望をくすぐる、最後のひと押しをこっそりと耳元に告げる。

紫「彼はすばらしい才能に満ち溢れた選手。 彼がこの才能を努力により開花させたとしたら――。
きっと幻想郷でも、世界でも有数のプレイヤーとなるでしょうね。
そして…この幻想郷に居る時に限っては、中山政男は恐らく、森崎有三の最大のライバルとして対峙する事となる」

森崎「………………!」

森崎はかつての大友中との試合に想いを馳せる。いや、馳せざるを得なかった。
中山の奮闘が、森崎の意地が、突然の事故が。……そして翼の奇声が。
全てすぐ前の出来事のように森崎の脳裏によみがえる。もしも、あの試合の決着を付けられるのだとしたら。
将来互いにプロになるまで数年間。いやもしかしたら永遠に巡って来ないかもしれない、中山との真剣勝負が出来るのだとしたら。

――そこまで考えた時、森崎の腹づもりは決まっていた。

森崎「ええ、宜しくお願いしますよ、紫さん(ガラでも無いのは分かってる。だが俺は……やって見せる! 
――翼みたいなヤツや日向みたいなヤツも居るみたいだが……それはもう良いや。
オルヘスとかの相手をしてやるのよりは緊張感が持てるぜ)」

こうして、森崎有三の新たな天下取りは始まった、と思っていたのだが―――。


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0ch BBS 2007-01-24