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【最強マモノ】鈴仙奮闘記7【決定戦】


[516]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/07/28(日) 09:49:52 ID:OZR0pIZE
世界的に優秀な選手の揃った世代の中でも、とりわけ輝けるまでの実力と才能を持ったピエールは
勘づいてしまう。 ――永琳から発せられる、異様なまでのプレッシャー、気迫、そして殺気に。
しかしそれは鋭いが故に余りに細く。
さしもの彼であっても、全くの初見であるならば見逃してしまう程ではあったが。
ピエールはこうした圧倒的選手を一人知っている事が幸いした。

ピエール「(この存在感―――あいつだ。あいつに酷似している。
実際に対峙せずとも、見ているだけでも分かる存在感! 
『天才』『マラドーナ2世』『神の子』『アルゼンチンの至宝』そして――『ファンタジスタ』…ファン・ディアス!!)」

自身には決して持ちえない物を持つ彼――そして今ここに居る永琳に対してピエールは……。

ピエール「……危ないッ!!」

永琳「―――――――!」

タッ! クルッ!クルクルッ! スッパアアン!!

永琳が足でボールを掬いあげんとするその一瞬前に、ルーレットを再び繰り出す事によってそれを回避する。
僅か数センチの差、数コンマ秒の差。 
もしもピエールがこの殺気に気付くのが少しでも遅れて居れば―――彼の突破は決して叶わなかっただろう。

実況「ピエール選手、永琳選手を難なくかわし、そのまま得点チャンスを狙います!!」

観客「キャアアアアアアアアアアアアアア!!!」「ピエール! ピエール! ピエール! ピエール!」
「ピエールー! やっぱりお前は天才だー!!」「永琳とかって大したことなくね? 普通に抜かれてたし」

ボッシ「(うーん。 今のなら俺でも突破できた気がするなァ)」


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