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【新たなる】ライ滝第二十七話【門出】
[143]ラインライダー滝 ◆JkleSJRie.
:2013/08/06(火) 23:35:34 ID:???
こうして天道がさらにおかしな事になっていた頃、競技場内の通路で一人悶々と頭を抱えている男の姿があった。
何を隠そう大口を叩いた末に4失点というあんまりな結果を晒してしまったサビチェビッチその人である。
サビチェビッチ「……さて、どんな顔してニッタ達に会いに行ったもんか……
試合の醜態は過ぎた事だし仕方ないが、なんとか勧誘だけでも成功させないとコーチに合わせる顔がないし……」
正直挽回不可能な失態だとも思うがそこを何とか巻き返せないかとサビチェビッチは腕組みをしながら思考を巡らせる。
新田「――やっと見つけたぞ。ったく、逃げ帰ったんじゃないかと冷や冷やしたぜ」
山森「……」
サビチェビッチ「ニッタ……!」
と、そこに山森を伴った新田が姿を現した。
思考が纏まる前に新田と鉢合わせた事にサビチェビッチは僅かに焦りの表情を浮かべた後、観念したのか今度は苦笑を浮かべた。
サビチェビッチ「いやぁ、我ながら無様だったね。あれだけ自信満々に試合に出ておいてまさかあそこまでズタボロにされるとは」
新田「ま、確かに無様だったな」
サビチェビッチ(うぐっ!)
冷めた視線を向けてくる新田を前に笑顔を引きつらせるサビチェビッチ。
だが新田はすぐに冷ややかな視線を送るのを止め、今度は真顔で口を開いた。
新田「……けど俺だって馬鹿じゃない。あの剣崎って人が日向さんすら超える規格外の化け物だったのは見てて分かったし、
ズタボロにやられたとはいえあんたの実力が本物だってのも理解できた」
サビチェビッチ「……」
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0ch BBS 2007-01-24