【新たなる】ライ滝第二十七話【門出】

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【新たなる】ライ滝第二十七話【門出】

[70]ラインライダー滝 ◆JkleSJRie. ：2013/08/04(日) 22:52:16 ID:???
眺めている人→ハート2
→日向と沢田の二人だった

日向「ちっ、気に入らねえ……」

　敵意を剥き出しにしながら生田（仮）を眺めていたのは日向であった。
　その傍らには沢田の姿もある。

日向（ここまで来れたのは皆のおかげだ、だと？　あんな腑抜け野郎に俺は負けたってのか）

　日向にとって勝利とは個人の力によって得るものなのだ。
　チームが勝つのは己の力によるもの。敗北は己の力不足。チームメイトは自らの力で従えるもの。これが日向の基本的な理念である。
　その日向にとって勝利を他人の力による物だと語る滝の言葉、そしてそんな滝に負けた自分の存在は非常に許しがたいものだったのだ。

日向（他の連中も滝の言う事を誰も笑いもしねえ。あのチームは甘ちゃん野郎ばかりだ。
　　　気に入らねえ気に入らねえ気に入らねえ気に入らねえ気に入らねえ気に入らねえ気に入らねえ……！
　　　次にやる時は今度こそ必ず叩き潰してやる！　二度とチームワークだなんだとほざけないよう完膚無きまでになァ！）

　やがて日向の憎悪の矛先は滝のみならず生田（仮）の選手達全員に向けられ始める。
　今回の滝達の姿が、それまでも険悪だった日向との対立を決定的なものにした瞬間であった。
　そしてそんな日向の事を傍らで眺める者が一人。

沢田（はわわ。日向さんの眼がいつになくマジだ……翼さんや森崎さんにもこんな血走った眼を向けた事なかったのに。
　　　これって滝さん達の事本当に受け入れられないって事だよね。なら僕も……）

　日向への忠誠心（？）では若島津にも負けていない沢田にとって、日向が全力で排除を目指すはそれ即ち己にとっても最大の敵である。
　沢田個人は滝達への恨みつらみを持ち合わせてはいなかったが、これによって沢田もまた生田（仮）を排除対象と見なす事となるのだった。

若島津「ﾋﾟｰ、ﾋﾟｰ……」

　なおもう一人の日向の忠実な部下、若島津はこの時点でも機能不全状態で寝込んだままであったという。どっとはらい。

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0ch BBS 2007-01-24