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【行く風に】鈴仙奮闘記8【夏を知る】
[217]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2013/08/14(水) 21:46:47 ID:p/RjIEbQ
★14人目の選手→ JOKER ★
JOKER→ イ・ヨンウン 「よろしくな!!」鈴仙「(知らない顔ね…)」
イ「ふうむ…このプチェ(うちわ)のような物で打ち返すのか……話には聞いていたが難しそうだ」
輝夜が連れてきた少年は、細身である中山と比べるとがっしりめの体格で、
日本人のようにも見えるが顔立ちが若干の異国人さをも併せ持っている。
輝夜「あら、卓球は知らない?」
イ「祖国ではやらなかったな。余り流行っていなかったんだ」
少年はやや素っ気なく輝夜に応えるが…決してやる気がないようではなさそうだ。
仕切りに周囲の選手を見渡し、卓球のフォームをその場で会得しようとしている。
イ「宜しく頼むよ」
佳歩「あ、はい……」
イは笑顔で佳歩に握手を求める。全体的に口数は少なく、冷静な印象を受ける彼だが、
どうやら悪人では無いらしい。そう言った雰囲気を悟った佳歩も握手で握り返す。
イ「(ようやくシュトゥットガルトでの日常に慣れてきたというのに…。 まあ、休暇を頂いたと思うようにしようか。
何より、ここのサッカーも――悪くないしな)」
少年――李龍雲(イ・ヨンウン)もまた、パスカルのような不幸な神隠しの被害者だった。
数週間前の夜だったろうか。夜のサッカーフィールドにある空間に滑りこんだ事が原因で
幻想入りしてしまい、そのまま幻想郷での生活を余儀なくされたのだった。
*イ・ヨンウンが幻想入りしている事が判明しました! 彼がどのチームに所属しているか等の情報は、今後明らかになります。
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