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【行く風に】鈴仙奮闘記8【夏を知る】
[264]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2013/08/15(木) 22:59:32 ID:skJLE7n2
輝夜「――貴方にも。 本当にごめんなさいね、私達の遊びに付き合わせてしまって」
イ「なに。 全然気にしていないよ。 むしろこっちが礼を言いたかったくらいだ。
――正直、突然この世界に飛ばされて色々モヤモヤしていたんだ」
輝夜は急遽での助っ人参戦を二つ返事で受け入れてくれたイに
カロリーメイト
を手渡し、簡単にではあるが礼を述べる。
イは少し照れながらも謙虚な様子で頷き、ありがたくその飲み物に口を付ける。
大柄な体格に短く刈りあげた髪型の彼は、いかにもスポーツ選手といった雰囲気であり。
やはり中山やパスカルとは違った大人の風格があった。
イ「……この旅館には所用で、明日や明後日も滞在しているんだ。もしもまた顔を見合わせたら、宜しくお願いさせてもらうよ」
輝夜「あら――もう少しゆっくりしていけばいいのに」
イ「済まないね。 ただ…少し一人で色々考えたくて」
そうして飲み物を飲み終わらぬ内に、イは自室へと戻って行く。
彼が何者で、一体なぜこの旅館に居るのかは分からず仕舞いだったが
――それはまた顔を合わせた時の話題にすれば良いだろう。
輝夜もまた、それではしょうがないと手を振り見送るのだった。
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0ch BBS 2007-01-24