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【行く風に】鈴仙奮闘記8【夏を知る】
[30]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2013/08/08(木) 22:36:20 ID:l5kI9tqU
★最初が肝心→ スペード7 ★
スペード→特に何も無く人里に着いた。
輝夜「(…ッチ。 折角イナバが下級妖怪にボコボコにされる輝かしいスタートを期待してたのに…あんたにゃガッカリよ!)」
鈴仙「(今なんか凄い理不尽な事を思われたような気がする……)」
心の底に湧きあがる不安のような何かを抑えつつも――鈴仙達は恐ろしいくらいに何事も無く、無事に人里へとたどり着く。
ウサギC「うにゃぁ〜! つかれた〜!」
ウサギB「まだ人里に着いたばかりじゃないの…でも、ちょっと疲れちゃったかも」
慧音「…薬師よ、ウサギ達が結構疲れているようだが――今回の目的地である温泉旅館は、
妖怪の山のおおよそ中腹に位置すると聞いている。 ここは一旦休憩を取った方が良いのではないか?」
体力の無いウサギ達の多くが既に息を切らしているのを見て、慧音は永琳にそっと耳打ちをする。
永琳「ああ…大丈夫よ。 それには及ばないわ。 何故なら―――」
しかし、永琳はその質問も想定の範囲内だと言わんばかりに、クールに軽く頷く。
そしてそんな彼女の言葉がまるで合図だったかのように……。
??「へーい! 毎度御馴染阿吽の車屋でっせい! 13名様で予約の蓬莱山様は――!」
輝夜「私よ!!」
輝夜はドヤ顔で集団から一歩出て、恭しく頭を下げる車屋の店員に給金を払う。
どうやら、旅行を見越して人里から妖怪の山麓にあるロープウェイ乗り場までの、
13人乗りの大型の人力車を予約しているようだった。永琳はそれを見届けて…慧音に得意げに呟く。
永琳「――意外としっかり者だから、ウチの姫」
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0ch BBS 2007-01-24