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【行く風に】鈴仙奮闘記8【夏を知る】


[348]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/08/17(土) 22:06:55 ID:IHXEVdyg
>>340
美味しそうですよねwもし出てたらささやかなボーナスがあったかもしれません。
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G:課せられた運命という壁に対して、幾度も無謀な挑戦を挑み続け、そして道を切り開く少年、中山政男だった。

鈴仙「(中山さんは、疲れないのかなぁ…)」

疲れを感じた鈴仙は、逆に今の一度も疲れを見せた事のない少年の顔を思い浮かべる。
鈴仙にとって、中山政男は疲れ知らずの鉄人にも感じさせる中山の姿は尊敬の対象であり、目指すべき存在だった。

鈴仙「(でも中山さんも…目標に向かったらそれを目指して止まないだけの人…なのかもしれない)」

その中山が無謀な歩みを止めぬ原動力――以前に話した森崎と並び立ちたいという夢。
ただそれだけを信じてここまで奇跡を起こし続けて来たのだとしたら。

鈴仙「(中山さんがその夢をあきらめない限り、あの人は立ちあがり続けるでしょうし、疲れる事も倒れる事もないのかもしれない)」

中山は決して倒れる事はないだろう。ここまで歩き続けて来たのだから。
もし彼が倒れる時があるとするならば、それは―――。

鈴仙「(もしも…自分の目指す夢に疑問を抱いたとしたら? ここまで歩いてきた理由が本当に正しい物だったのか。
そう考えるようになってしまったら―――?)」

中山の理念という大きな大木は頑丈だが、嵐が来ればいとも容易く倒れてしまうのではないか。鈴仙はそう不安を抱く。
鈴仙は中山の考えは正しい、尊敬できると出来ると思う反面に、あまりにストイックであり、理解し難いと感じていた。
もし彼が深い挫折を感じた時に、鈴仙は、パスカルは、ルナティックスのメンバーは――。
彼を理解出来た上で、それを受け止められるのだろうか、不安を感じてしまうのだ。


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