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【行く風に】鈴仙奮闘記8【夏を知る】
[402]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2013/08/18(日) 23:33:39 ID:paRrajU6
そして最後、我らが鈴仙の出番であったが…その時ふしぎな事が起こった。
鈴仙「えっ…? 私の持ってるマイクが…輝いて…!?」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
輝夜「…で、優勝はイナバになったわ!!」
鈴仙「あ――ありがとうございます!!」
鈴仙は気づけば、輝夜を始めとするメンバーに優勝を祝福されていた。
まるで歌っている時間を飛ばされてしまったかのような錯覚に陥るが…
鈴仙「(いやあ、良い歌よね「俺の青春」…って、アレ? 私この歌…歌ってた、よね)」
すぐにそれが自分の記憶違いだった事を悟る。どうやら、少し酔って寝ぼけていたのかもしれない。
輝夜「さ、それでこれが景品なんだけど…」
鈴仙のそんな様子には目もくれずに、輝夜は鈴仙に景品を手渡す。
昨日の卓球大会よりも大きく重そうなその箱の中身に、鈴仙は期待せざるを得ない。
そして鈴仙は思うのだ―――『このプレゼントの中身とは、きっと自分にとってもっとも都合の良い物であるに違いない』と。
奇跡が起きるに決まっている。そんな無根拠な全能感が今の鈴仙にはあった。
鈴仙「(何だろう…今なら、どんな景品でも当たるような気がする!?)」
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