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【行く風に】鈴仙奮闘記8【夏を知る】


[451]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/08/21(水) 22:20:05 ID:DN7OwSd6
★大人に楽しむ慧音さん→ クラブQ ★
クラブ→「楽しかったんだが……私の家が何度もボヤ騒ぎに……ブツブツ」

鈴仙の推測は…少しだけ当たっていたのかもしれない。
慧音は心よりこの旅行を楽しんでいたし、部外者である自分に対しても
細やかな心配りをしてくれていた、輝夜や永琳にも感謝はしていた。
しかし――彼女は少しだけ心の隅に引っかかるものを感じていた。

慧音「…なあ、鈴仙。 昨日の宴会でかくし芸大会があっただろう?」

鈴仙「あっ…は、はい」

慧音の声のトーンが明らかに落ち、鈴仙は地雷を踏んでしまったのかと少しだけ心配になる。
しかしそんな鈴仙の様子などお構いなしに、慧音はここ最近の苦悩を少しだけ語ってくれる。

慧音「妹紅の火芸、見事だったろう? ……あの練習に付き合わされて、大変だったんだよ。
私の家でやるのは良いが、あれで深夜にボヤ騒ぎが起きてな――。
人里の住人に、かなりの迷惑を掛けていたんだよ……」

鈴仙「(そ、そんな事が…)えっと……それで、妹紅はどうしてそんなハタ迷惑な事を何度も?」

慧音「うーむ。あいつは少し頑固というか…姫君を打ち負かすという事が絡むと、周りが見えなくなるからな。
それにはもう慣れっこだったが、少し気持ちが疲れてしまっていて――。
まあ、そういった意味では今日の旅行は首尾の良い息抜きになってはいるがな」

鈴仙「は、はあ……(妹紅も姫様とは違う意味で面倒な方ねえ。 でも――どうして妹紅は
ここまで姫様の事を嫌えるのかしら? 姫様はどちらかというと妹紅には気を許している(?)というのに。
――仲良く、とは行かなくても、不要な喧嘩が無くなると良いんだけど……)」

面倒な懸案は置いておくとしても―――ひとまず、慧音から息抜きとなっていると聞けて、ひと安心の鈴仙だった。

*慧音の評価値がやや上がりました。


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