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【行く風に】鈴仙奮闘記8【夏を知る】
[641]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2013/08/26(月) 23:18:10 ID:???
魔理沙「(うどんげが伸びている……! この前の試合でのアイツのシュートは時に失敗もしていたが。
既に私のマスタースパークとそう威力は変わらんかった。 ……まだ若干劣ってはいるが。
私が数年かけて積んできた努力も、アイツは…アイツ「等」は、たった数カ月。
いや――酷いヤツに至っては、一瞬で粉々にするんだって事。 そんな当たり前の常識を…忘れていた!)」
彼女は焦っていた。高い才能も、魔力も持たない彼女はひたすらに練習を重ねていき、
幻想郷有数のプレーヤーにまで上り詰めたというのに。
たった今、身に湧いてしまった少しの自惚れが原因で崩れてしまうのではないか。そう感じていたからだ。
最も、彼女は鈴仙もまた、魔理沙に負けぬ努力の結果そうした実力を身に付けたのであるが…。
悲しい事に、現状ではその事実を知る術は無かった。
バシュッ! ゴオオオオオオオッ……――――ビイイイイイ……ン!!
バシュッ! ゴオオオオオオオッ……――――ビイイイイイ……ン!!
魔理沙「(マスタースパークじゃあダメだ! もっと圧倒的な、レミリアや勇儀にも負けない、
強烈な必殺シュートを覚えなくては……! けれど……まだダメだ。 キック力が足りていない…!)」
どうすれば良いのか。
親友の霊夢だったら、すぐにその解決手段を持っていき、一発で解決するのだろうが。
魔理沙は魔法使いではあっても、都合の良い手品も奇跡も持ち合わせて居ないのだ。
だとしたら、雑魚なりに必死に考え、努力するしかない。それしか手段が取れないのだから。
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