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【行く風に】鈴仙奮闘記8【夏を知る】
[643]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2013/08/26(月) 23:20:52 ID:???
そして、一方その頃。
タタタタッ……バシッ! タタタタッ……バシッ!
森崎「くそっ! この俺様がどーしてこんな地味な練習をしなくちゃいけないんだ……!」
悪態をつきながら、森崎有三は深夜の博麗神社の裏庭サッカーコートにて自主練習をしていた。
(森崎自身は、博麗神社から少し離れた蔵に一人で暮らしている)
悪態をついてはいるが、これは誰かに命ぜられたものでもなんでもなく、
純粋に、自分に必要と思うからやっているまでである。
森崎「博麗連合の奴らがロクに練習をしないお陰で、こちとら暇なんだよ!
自主練習でもしないでやってられるか! …ううっ、このままじゃあ翼との差を縮めるどころか、
帰って来たら来生にも負けていた、とかいう悲しい事になりそうだぜ」
紫の言う通り、確かに幻想郷には素晴らしい選手が沢山居た。
この博麗連合だけにしても、各国のエース級の選手がズラリと並んでいたし、
そのテクニックやパワープレイの一部には、世界トップクラス以上の物も存在すると
森崎は評価していたのだが……。
それを見ているだけでは、サッカーは上達しない。
いくらサッカー王国であるブラジルに在住していようとも、そこで揉まれなくては。そもそもサッカーをしなくては。
プロサッカー選手にはどうやってもなれないのと同様に、
いくら選手のプレーが凄くとも、練習に付き合ってくれる者が居なくては意味がないのである。
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0ch BBS 2007-01-24