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【行く風に】鈴仙奮闘記8【夏を知る】


[645]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/08/26(月) 23:23:38 ID:???
魔理沙「何だよ、お前さんも練習か?」

森崎「……ちっ。 これからたっぷりと俺の天才っぷりを見せ付けてやる所だったのに。
これじゃあカッコが付かないじゃねぇか」

魔理沙「うわっ、カッコ悪いなお前」

森崎「うぜえっ」

涼しい夜の風が吹くサッカーコートで、二人は暫し談笑を交わしていた。
口の悪さと理不尽なまでの意地の悪さ。そしてその奥に潜む純粋な闘争心と向上心に溢れる二人は、
今までの気まずさが嘘のようにすっかりと意気投合していた。

森崎「……それにしても、どうして今まで俺を避けてたんだよ。 練習には付き合ってくれねえし、
しかも中里には割りと普通だった癖に」

魔理沙「――あー。 それは悪かったよ。 ただ……紫が呼んだ、外界の有力選手という風に聞いててさ。
ちょっと私の方から偏見持ってたんだ」

森崎「何だそりゃ。 三度の飯より奇行が大好きな変態だ、ってか?」

魔理沙「……ううん、違うな。 ―――ただ…何となくなんだが…非の打ちどころの無い「天才くん」が呼ばれたんだと。
そんな気がしていて。 だってそうだろ? 外界で世界一位になったゴールキーパーだぞ?
だったら、きっとそんなヤツなのかなー。 ……って。
だけど―――全然私の予想と違った。 お前には、その――私と似たような物を感じる」

森崎「……あん? 逆ナンか?」

魔理沙「さて――久しぶりに汚い花火でも上げるとするか…」


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