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【行く風に】鈴仙奮闘記8【夏を知る】


[647]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/08/26(月) 23:27:50 ID:???
そんな彼女の必死な態度に、さしもの森崎も折れたのか……コクリと首を縦に振った。

森崎「……ま、互いにデメリットは無いしな。 こちとらガチでやる気と時間のある奴を探してたんだ。
ただ………」

しかし、森崎はタダでは魔理沙の勧誘には乗らない。
森崎は自分の右腕に抱えたボールをコロリと魔理沙の手元に転がし…。

森崎「―――前提条件。 『この俺様のセービングに刺激を与える』! これがマジで出来るのかどうか!
今この場でもやって見せてくれれば「対等に」条件を飲んでやろう!
それが無理なら……条件を飲む代わりに、この俺の正GKとキャプテンの座を得る為の手駒となって貰おうか!」

ゴールへと走りながら魔理沙に向かって吼える。

森崎「(……へへっ! これまでのチームの雰囲気を見るに、コイツ(魔理沙)の発言力はそこそこ。
だったら――ここでコイツを俺様の派閥に出来れば、正GKの座も一歩近づくというモンだぜ。
そして、派閥に出来ずとも。 少なくともトニーニョ以上のシューターとの練習は、良い刺激になるぜ!)」

森崎は、先ほどの魔理沙の話を右から左へ聞き流しながら、次の立ち回りを考えていたのである。
この辺りは、純粋で一本気な魔理沙には決して真似の出来ぬ芸当であろう。
そして、勝負事に対して熱くなりやすい性格の魔理沙には、その誘いに…乗った。

魔理沙「ふっ……素直じゃないな。 そこら辺も気持ち悪いくらい共感できるぜ。
だからこそ言ってやる。 ――お前こそ、私が勝った暁には舎弟になって貰うぜ!」


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