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【行く風に】鈴仙奮闘記8【夏を知る】
[64]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2013/08/10(土) 19:06:46 ID:1piHV0wk
カタ、カタ…カタ。
鈴仙がウサギBと会話を交わして程なく、ロープウェーの動きが止まり。
一行は涼やかな渓谷の上に建つ格式高い和風旅館を目の当たりにする。
店員「はいとうちゃーく! 只今旅館森屋前ー! お降りの際には忘れ物と足元にお気をつけくださーい。
それでは皆さま、自然に囲まれた非日常型和風リゾートをお楽しみくださーい!!」
そこには行きの際と同規模の小屋があり…同じく半被を着た店員が威勢のいい声で一行を手際良く誘導している。
てゐ「う〜い、皆迷子になるなよ〜。 …旅館と森しかないから多分大丈夫だけど」
ウサギB「新聞で見たのよりもずっと立派だぁ…ここの限定スイーツ、早く食べてみたいなあ!」
ウサギC「はっはあ〜! 私が一番乗りだァ〜!」
ウサギD「あっ! 待ってよCちゃーん! 勝手に動くとてゐ様に怒られるよー!」
ウサギE「(うわあ…綺麗な旅館…! ―――じゃなくて)…危ないから落ち着いてね、Dちゃん!?」
佳歩「(た、高い所怖いです……)」
まだまだ子供のウサギ達が真っ先に旅館に駆け寄った。滅多に永遠亭から外には出ないし、
薬売りで永遠亭から出たとしても、行動範囲は人里の中に限定されていたのだから、
今日の旅行はとても新鮮でスリリングなものであるに違いない。
輝夜「ふうん。 永遠亭には負けるけどそこそこの広さじゃない」
永琳「(これを建てるのに結構森を削ったわね、神様達……)」
慧音「(確かに自然には囲まれてはいるが…非日常的、とまで言い切ってしまうのは少々大げさな気がするぞ。
少なくとも、この幻想郷について言えば……)」
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0ch BBS 2007-01-24