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【行く風に】鈴仙奮闘記8【夏を知る】


[665]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/08/27(火) 21:32:19 ID:???
魔理沙「だが私は、それでも引き分け説を支持するぜ」

魔理沙も負けじと意地悪な笑みをニヤリと浮かべて、決して譲らない。
森崎は強気な笑みを隠さず………ただちに魔理沙の実力を計算した上での、
次のアクションプランを脳内で計画する。

森崎「(今のシュートは…タイガーショットとネオタイガーショットの中間くらいだったな。
これが本気だというなら、油断さえなければ俺には勝てん……が。
今のでよおく分かった。 …俺自身の腕も鈍っているし、アイツのシュートはそこそこ頼りになる。
コイツを今の内に抱き込んで俺のシンパに出来れば、俺の発言力は強まる筈だ!
そして、その為には……)――ああ、そうかもな」

魔理沙「――モロサキ…!」

そして、森崎は前述の思考をものの0.8秒でこなし、計算をしているとは思えないまでに自然なタイミングで
魔理沙に話しかける。

森崎「今回の勝負は俺の勝ち。 それは譲らないが…対等な条件で、お前と練習したくなったよ。
―――さっきのはマグレだと思われたくなかったら、精々努力するんだな?」

魔理沙「それはこっちのセリフだぜ。 まあ、でも……私だって、
ちょうど一人で練習するのに飽きて来たからな」

互いの実力の高さを中々素直に認めようとしない二人だったが…。
利害が一致した二人は、ここでとりあえずの握手を交わす。

魔理沙「(あのセービング……PA外の紫のセービングくらいにヤバかったぜ。
今の私がそんな化け物相手にこぼれ球に出来たのは正直奇跡。 ―――けど。
私は今、希望に満ちている…! ただの人間のアイツが、努力と反骨であんなセーブが出来るんだ。
私もまた……今が限界じゃあない! 私も、モロサキを超える程強くなれる筈だ!
だって―――努力は絶対裏切らないんだ。 今までもそうだったじゃあないか!)」


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