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【行く風に】鈴仙奮闘記8【夏を知る】


[826]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/08/31(土) 13:59:52 ID:RiVaTErI
松山「ドンマイだ、小田! 今のお前は広い視野でフィールドを捉えていたんだよな? 俺には分かるぞ!」

金田「(し、しまった!? キャプテンの反応は小田寄りだったか!? 完全に読み違えだ!)
……そ、そうだったのか!? ごめんな、小田!」

佐瀬「(小田を弁護だ! だが…全員の流れに乗れない可能性もある。
ここは小田を擁護しつつ、小田の方向へ会話の重点を持っていくんだ!)
さすが、俺達のチームのエースストライカーは訳が違うぜ!」

本田「(ナイス、佐瀬! これでキャプテンに睨まれず、敗戦時の責任を小田になすりつけられるぞ!)
――今日の試合、お前の右脚にかかっているんだからな!」

小田「(ちくしょーっ、こいつら! 俺に責任を集中させやがって! でも、こっちだって…)
いやいや…! 俺達のチームは守備も固い! そうだろ? 加藤?」

加藤「(やっぱりそう来るよなぁ…。 まあここは一旦、キャプテンこそが一番の責任者であるという
お決まりの方向に持っていくか)……ああ! 俺達DF陣が守り、小田達FWが攻めて、そして―――!」

松山「そうだ! そして俺達MF陣が。 いや! 全員がボールに食らいついていく!
これこそがふらのの強さ! ふらののサッカーなんだ!!
(練習試合といえ、皆の士気はこんなにも高い! …やっぱりふらのは、最高のチームだ!!)」

美子(ベンチ)「(ああ……松山君、素敵!!)」

彼らは練習しながらも高度な心理戦を行っている中、
ルナティックスメンバーがフィールドへと入ってきたのに気づく。

松山「皆! 今日試合をするルナティックスの皆さんが来て下さったぞ! 皆で挨拶をするんだ!」

ふらのメンバー「「「「 はいっ!!(めんどくさい……) 」」」」


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