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【行く風に】鈴仙奮闘記8【夏を知る】


[842]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/08/31(土) 16:29:00 ID:RiVaTErI
★山室の怯え→ クラブJ ★
ハート・スペード・クラブ→「キャプテンは俺達の希望だ! 俺は誰よりもキャプテンを信頼しているぞ!」

山室は勢い良く、鈴仙に向かってこう言い切る。

山室「この夏が終われば、俺は農業系の高校へ進学しないといけない…。
このメンバーで出来る、大好きなサッカーの時間ももう少しなんだ!
そんな貴重な時間に、いつでも中心にいたキャプテン!
……そんなキャプテンを、俺は、俺達はいつでも尊敬しているし、信頼している!
今日はふらのの全員サッカーで、その事を証明してやるんだ!」

鈴仙「(す―――すごい気迫! こりゃあ、チームワークの方も一流に違い無さそうね…。
だけど、純粋な実力では私達の方が上の筈! こっちこそ負けないんだからね!)」

その計算されつくしたかのような純粋で熱い想いの籠ったセリフに、
鈴仙は先ほどの焦りは何かの間違いか気のせいだったと確信し、
改めてふらの中学というチームの底の知れなさに戦慄する。

山室「(ふう……。 キャプテンに詰問された時用のスピーチ原稿がこんな所で役立つとは思わなかったぜ……)」

―――つまり鈴仙は、まんまと山室の名演に引っかかったのである。

*特に何も起きませんでした!


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