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【魅せろ姫様】鈴仙奮闘記9【カリスマセーブ】


[511]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/09/11(水) 21:09:11 ID:???
★鬼の宝は一癖二癖→ クラブ8 ★
クラブ→萃香「『強力丹』。 きつい薬だが、精神を強靭にする効果がある」

萃香が鈴仙に手渡した宝は…小さな丸薬の入った印籠だった。
萃香をあしらったかのような、大きな二つの角をモチーフとした紋章の入ったそれ自体が、
既に高い価値を持っているかのようにも見える。

鈴仙「これは…お薬ですか?」

萃香「ああ。 薬作りだけならあんたの所のお師匠のが上かもしれんが、
これは素材が違う。如何な薬師も、材料が無ければ何も作りだせないからね。退屈はさせない筈だよ」

鈴仙「ち…ちなみにどんな効果が?(鬼基準の『きつい』って、私とかが飲んだら死ぬんじゃ…?)」

萃香「んー。 まあ基本的には精力剤だけど……これは滅法強力だ。 飲んだら身体中の骨が
溶けるんじゃないかという痛みに襲われるんだが―――」

鈴仙「え、ええ……(そんなもん人に寄越すんじゃないわよ!?)」

萃香の説明に対して、心の中で全力で突っ込みを入れる鈴仙。
こりゃあ、選択を間違ったんじゃないかと不安になるが…萃香は構わず続ける。

萃香「――それに耐えきれたら、あら不思議ってね! いつの間にか限界以上の力が出せるわ、
強靭なメンタルを獲得出来るわ、ついでに異性にモテるとか…。 ―――おっとすまん、最後のは嘘だ」

嘘をついて、ハハハと豪快に笑う萃香。前に鈴仙がタイガースターズに勧誘した時も、同じような傾向を見せたが…。
伊吹萃香という鬼は。 鬼という種族にしては……嘘が好きである。
不羈奔放な気質を持った彼女とはいえ、鬼としてのプライド・誇り・慣習を重んじるきらいはあるが。
それでもやはり、それに縛られる度合いは、他の鬼と比べると滅法少ない。


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0ch BBS 2007-01-24