※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【怒れる恐竜】Another-CU_8【隠すつもりなく】


[939]アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/04/15(火) 11:43:16 ID:???

 パワー系のトレンドが長く続きすぎ、威力対策も周知となっているスペイン以外で
ならば、間違いなく1stストライカーとして重用(ちょうよう)されるだろう高火力。
 だがこれを目の前にして、砂ほども気圧されぬ男がヴィオラには居た。

ミュラー「敵ながら天晴れな威力だなっ!
      しかし壁役(ライン)だった私にとって、吹き飛ばされる事は日常だった!」

 ダッ!

 吹き飛ばされるのが当然、負傷すらも隣人となっていた世界。
 ミュラーがかつて生きていたのは、サッカーのそれよりも暴力的な肉弾戦があるアメフトだ。

 吹き飛ばされて気が遠のく一瞬、地面に叩きつけられる痛み、息が止まるような衝撃。
 それらは当然恐ろしい 、ミュラーとて感じるところに例外はない。
 しかしどれほど恐ろしくとも、前に立つことをやめようとは決して考えなかった。
 彼は逃げたくなる心の弱さこそが自らの最大の敵と知っており、ソイツに何度も勝ってきた。
 そんなミュラーの魂(スピリッツ)は強く、そしてクールだった。

 ドゴォッ!! ミシッ…

ミュラー「クッ…」

 ボールがミュラーの胸板に突き刺さり、その肋骨を軋(きし)ませるが… そこまで。
 重心を低くし前傾を崩さないミュラーの身体を浮き上がらせるには至らない。
 それどころかミュラーにはボールを跳ね返す角度を調整する余裕すらあった。


0ch BBS 2007-01-24