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【頂天への】俺inキャプ森2【道程】


[340]森末(仮):2013/10/18(金) 01:28:18 ID:???
松山「板野!」
板野「ああ、わかってる!」
早田「(畜生、サイドに散りやがって!)」

1点差に詰め寄られたふらのは、守りに入る事も無く攻勢に出た。
この勢いのまま守りに入っては、このリードを覆されてしまう可能性もある。
それよりも更に追加点を決め、リードを広げておこうとしたのだ。
そして、ふらのが取った戦術は単純明快――2人のエース、板野と松山を別々のサイドでプレイさせたのである。

見上「早田のボールカット能力は秀でている、それは間違いない。
   だがそれならばカットさせないようにすればいいだけだ。
   板野にも、松山にも、ミドルシュートがある。 ボールが渡れば即座に撃てるシュートがな」
片桐「サイドに配置をすれば、早田は対応出来ない……という事ですね」
見上「どれだけ凄かろうと早田の身体は1つのみだからな」

早田「(ボールを運んでる奴から奪いにいく……ロングパスで逃げられるに決まってる!
    ゴール前でブロック……駄目だ、俺じゃ止められるかどうかわかりゃしねぇ!
    ヤマ勘でパスを出す瞬間に走るしかねぇ! くそ!! こっちでどうだ!)」
金田「(よし、頃合いだな!)板野!」
早田「く、くっそぉおおお!!」

これに対して早田はヤマ勘で守備に当たり、松山にボールが渡ると踏んで彼の元に向かった。
板野と松山とでは、松山の方がキープ力は優れている。
己のタックルを恐れるふらのが頼るなら、松山にパスを出すと読んだのである。

だが現実にパスが出されたのは板野だった。
ふらのがここで頼ったのは松山のキープ力ではなく、板野の決定力だったのである。


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