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【頂天への】俺inキャプ森2【道程】


[391]森末(仮):2013/10/19(土) 21:23:37 ID:???
こうして松山達が甘酸っぱい青春の寸劇をしていた頃、
東邦学園サッカー部もまたふらの中学のその他の面々と同じように練習を行っていた。
とはいえ、こちらは近くの中学を使うという訳ではなく、地元東京の東邦グラウンドへと帰っての練習である。
去年までは埼玉に宿舎を借りていた東邦学園であるが、今年は宿は借りず試合がある毎にバスで埼玉へと出向いている。

これには毎年優勝候補と言われながら南葛に2度も優勝を渡してしまった為に予算を削減され宿を取る事が出来なくなっただとか、
或いは今年こそは優勝をと設備の整っている東邦学園で大会中も練習を繰り返し基礎力を高めようとしているとか噂されているが、
監督である北詰は特にその点については言及をしていなかった。

ただ、いずれにせよ東邦が今年こそは優勝をもぎ取ると意欲を出してきているというのは紛れもない事実である。

北詰「よし、午前の練習はそこまで! これより休憩に入るぞ」
東邦メンバー「「「はい!」」」

あまりオーバーワークになってしまっては元も子もないと比較的軽い練習を終えた後、
選手達は短い休憩時間で出来る限り体力を回復させようと休み始める。
その光景を見ながら北詰は若島津の元へと歩み寄ると、少しばかり不安そうな声色で話しかけた。

北詰「若島津、沢田からは連絡などはお前の元に届いていないのか?」
若島津「ええ……そろそろ、連絡が来る頃とは思いますけど。
    (タケシめ……いい加減遅すぎる。 もう大会は始まっているんだぞ)」

北詰にとって不安要素だったのは、中盤の要である沢田タケシの離脱である。
吉良監督によって半ば誘拐同然の形で連れ去られた彼を北詰は未だに身内の不幸があって出て来れないのだと勘違いをしていたが、
それでも姿を消してから既に1週間以上は経過をしてしまっている。
幾らなんでも連絡の一つも寄越さないのはおかしいと北詰は訝しがり、
若島津ら誤魔化した側もこれ以上は騙すのも限界があると焦り始めるのだが……。


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0ch BBS 2007-01-24