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【頂天への】俺inキャプ森2【道程】


[745]森末(仮):2013/10/25(金) 21:47:48 ID:???
そう、板野は松山――否、松山だけではない、この世界にいる殆どのサッカープレイヤーについての知識は身に着けていた。
幼少の頃にキャプテン翼という書物に触れ、成長をしてからはその二次創作であるキャプテン森崎に嵌った男。
どちらのキャラクターも愛し、どんな特徴を持っていたかも把握している板野は、
言ってしまえばこの世界にいるプレイヤーたちを知り尽くしていると言っても過言でもない。

板野「じゃあ……打てるのかな?」
森末「わからないね。 こればかりは、恐らく運が絡むと思うよ。
   幾ら君が松山を知っていても、松山がそれに合わせられるかどうかはわからない。
   ただ、安心するといい……その機会はやがて来る筈だ」
板野「? どういう事?」
森末「本編を思い出すといいよ、東邦戦の前に主人公ともう1人のチームの主力が行った事を。
   あの時と主人公の性格や立場も違えば、もう1人のチームの主力との関係もまた違う。
   だけど……強敵と戦う前なら、必ずそういう事が起こる筈だ」
板野「……もしかして」

板野の脳裏に浮かんだのは、本編での決勝戦前夜の事である。
いつもならばいがみ合い、お互いを敵視していたキャプテン候補同士。
その2人が初めて手を組み合う切欠となった、あの夜を。

森末「もっとも、運が絡むと思う。 さっきも言ったけどね。 こればかりは、祈るしかない。
   でも大丈夫、きっとうまくいくさ」
板野「森末……」
森末「明日の試合も頑張っておいで、板野。 あと3回で優勝だ!
   ふらのを優勝させる為にふらのに入ったんだろう? ここが踏ん張りどころだよ!」
板野「うん!」

こうして、板野は森末と明日も必ず勝つ事を約束してから宿舎へと戻っていった。
その後ろ姿を森末は見送りつつ……やがて姿が消えると、空を見上げて考え込む。

森末「(そう、主人公は板野なんだ……きっと出来る筈。 運は絡むけど、その運を手繰り寄せるのも主人公の力だ)」


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0ch BBS 2007-01-24