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【頂天への】俺inキャプ森2【道程】


[92]森末(仮):2013/10/13(日) 00:30:50 ID:???
教え子――沢田と若島津が、天才と称される三杉を相手にどこまで戦えるか、期待をして観戦をしていた吉良。
しかし、結果は沢田も若島津も決して満足の行くものではない……。
否、一対一での勝負ならば両者共に完全に負けていたと言って差し支えの無いものだろう。
恩師にいい所を見せられなかったとあって深く反省をする若島津と沢田であったが、
そんな両者を厳しい目で見つめていた吉良は、途端にフッと笑みを浮かべて沢田を指さす。

吉良「じゃがタケシ、お前の今日の試合……殆どのプレイは見るに堪えんものだったが、
   1点だけいい所があったぞ」
沢田「えっ? ど、どこですか?」
吉良「決まっておるじゃろう、あの三杉を潰したプレイじゃ!」
沢田「えっ……えええええええええええええっ!!?」
反町「(な、何言いだすんだこのオッサン!?)」

何らいい所が無かった若島津と沢田であったが、そんな中でも吉良が褒めたプレー……。
それは結果的に三杉を潰した、故意ではないヘッドバッドだった。
この言葉に沢田を含め、東邦メンバーは驚きを露にするのだが、
そんな事を知ってか知らずか吉良は更に話を続ける。

吉良「お前には昔からセンスがあった、上級生の中に入ってもそん色ない華麗なボール捌き、それがお前の最大の武器じゃ。
   じゃが、その癖度胸だけは身につかん!
   サッカーとは技術だけで出来るもんじゃない、『勝つ』という気迫がものをいうスポーツ!
   そして、ワシがお前たちに教えたのは『何をしてでも勝つサッカー』じゃ!
   そういう意味で、お前はワシにとっての落第生じゃった!」
沢田「そ、そんな……」
吉良「じゃが、今日の試合……あれはよかったぞ!
   敵の中心となる選手は反則をしてでも止めていい、最悪負傷させてでもいい!!
   取られない反則は高等技術とすらされているサッカー、ボール越しなら相手を殺してもいいルールのサッカー!
   そのサッカーにおいて、相手に情けは無用じゃ!!」
反町「(無茶苦茶だ……)」
若島津「(相変わらずだな……)」


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